宮崎の最初の印象は、食べ物でした。というのも飛行機が遅れてすでに外は暗く、海や山はぼんやりとその輪郭が見える程度だったからです。私は急ぎ足で、「ようこそ九州」と企画して頂いた歓迎会へ向かいました。刺身あり鍋あり、また賞をとった宮崎の牛肉を私のために特別に焼いてもらいました。そしてショーの真打ち、伊勢エビの登場。

伊勢エビは青島産です。刺身で出ました。

エビの頭は、味噌汁の出汁に使われていて、美味しい!

今朝カーテンを開けて、見えた景色!

遠くに見える島が青島、本日のHidden Beauty・隠れた魅力です

宮崎は一年を通してのビーチがあり、水上スポーツが楽しめる場所です。私の滞在したANAホリディ・イン・リゾート宮崎には休日の気分が漂ってました。

ここでなら1日ずっとリラックスしていられますね…

でもそれは、We Love Japan Tourスタイルでも私スタイルでもありません!さあ次の冒険へ…

太陽や海、砂浜に加えて、もうひとつ宮崎にはミステリアスな部分があるんです。それは、日本の古代の神々の生まれた場所であるということ。地元のガイドさんの知識を借りながら、青島を探索して、もっと学んでみます。

2, 300年前まではこの島に行くには橋がなく、普通の人々がこの島に立ち入ることを許されたのは、毎年2週間だけだったそう。今は幸運なことに、毎日行けます。

鳥居をくぐる前に、ガイドさんが貝殻を集めるのを手伝ってくれます。特に宝貝がいいそうで、何でも後で必要になるとか…

聖なる島の入口には鳥居がそびえます。

最初に訪れたのは、ジオラマでいっぱいのミュージアムで、日本の最古の年代記である古事記に記録された伝説を紹介してもらいます。この神社は山幸(やまさち・アマテラスの孫で太陽の神)とその妻・トヨタマヒメ(海神の娘)が祀られています。二人が出会ったのは、山幸が、自分がうっかり失くしてしまった兄の釣り針を探しに海へ出かけたところでした。

山幸は、彼の妻に別れを告げ、サメに乗って彼の兄のもとへ釣り針を返しに出発します。伝説によれば青島は、山幸が降り立ったところなのです。

中心の中庭を通り抜けて…

建物は日本と中国の建築様式が合わさったものです。

敬意を払います。

青島の一番聖なる場所は、神々しいヤシの木々の間の道を通って行きます。大地に戻った後の山幸の宮殿と言われています。

なんだか、インディージョーンズがジャングルの中で最後の宝を探し出したような気分に…

うらないゲーム:この土の皿が壊れずに見事にのったら、願いが叶うんです!

これはなぜ宝貝の貝殻が必要だったかの理由。お供えになります。

出口に行こうとして、青島神社の面白い習わしをさらに発見しました。

私は鯛がついたおみくじを「釣りました」。おみくじは神社に残し、鯛はお持ち帰り。

日本中からこの神の人形を買いに来ます。不運を払い去るとか。

外は干潮で、青島のもうひとつのユニークな特徴を示していました。青島を取り巻く岩の「鬼の洗濯板」。その形が美しいだけでなく、激しい波の勢いを散らし、低地の島を守る働きをするのです。

この岩の地層は、何百年も前に上に押し出されたもの。

数少ないヤドカリにとっては大切な住まい

さて、山幸とトヨタマヒメはその後幸せに暮らしたのでしょうか?続きを知るために、私はあと30分南へと運転し、鵜戸(うど)神宮へ。

神社は海岸沿いの洞窟の中にあります。

洞窟の外では、みんな願いが叶うようにとロープの内側から「亀石」に向かって小さな泥玉を投げていました。

トヨタマヒメはここに夫を探してたどり着きました。それはちょうど出産直前の時で、彼女は夫に出産を見ることを禁じます。ですが好奇心に抗えず、山幸は妻が真の姿に戻ったのを見てしまいます。それは、サメの姿でした。怒りと恥ずかしさから、トヨタマヒメは自分の赤ん坊の息子を置き去りにして、海に還ってしまいました。でも、この息子が日本の初代神武天皇の父親となったわけですから、この話は最後はめでたしだったのかもしれませんね…

翻訳:We Love Japan Tour 事務局・中山慶