恐山
私は今、むつグランドホテルの窓から町や山々を染める夕焼けを眺めながら、このブログを書いています。皆さんが私のレポートを続けて読んでくれるように、夕焼けの写真は明日掲載しますね! 今日はとっても充実した一日でした。文字通り地獄から天国へと行って来たのです。ホテルで美味しい朝食を食べた後、恐山へと向かいました。日本でも神聖な場所の一つで、死者の霊が眠る場所です。私たちはそこでとても面白いウォーキングを経験しました。
恐山へ行くにはまず、川にかかる橋を渡らなくてはなりません。この川は、この世からあの世へ行く時に通る三途の川を象徴しています。橋の前には、私達が天国か地獄のどちらに行くかを決める鬼の像が立っています。
この世とあの世を隔てる橋
入り口を守る2つの鬼のうちの1つ
恐山は火山帯に位置し、至る所にぐつぐつと沸騰している池や沼があります。その数はちょうど108個であり、人間が持っている煩悩の数を示しています。この場所は地獄と繋がっているのです。とても強い硫黄の匂いが辺り一帯に充満していて、道のあちこちにある割れ目から蒸気が噴き出しています。植物は何も生えておらず、あるのは岩の山だけで、ガスが漏れています。ここはまさに地獄です。
まさに地獄の通り道です
硫黄の匂いがするガス
そのような地獄の隣には、小さなお寺、素敵な生け垣、水の透きとおった湖、白い砂浜、お地蔵さんや観音様の像、そして2010年の大震災で犠牲になった方々の慰霊碑があります。ここはまさしく天国です。
天国の寺
湖の側にあるお地蔵さんと観音様
宇曽利湖
津波の犠牲者に向けて
観光客によって地面にさされた小さな風車が、至る所にありました。恐山には今も続いているお寺があり、そこで寝起きしているお坊さんがいます。観光客は泊まる事が出来、温泉にも入れるのです。
どうしてタオルを持って来なかったんだろう!
お寺
この現実離れした場所を訪れた後、私達は陸奥へ戻って昼食を食べ、午後には野生の馬を見るために海岸へ行きました。その風景は、私にとってなじみ深いアイルランドの風景にそっくりでした。訪れることが出来てとても嬉しかったです。馬にはとっても驚きました。かなり側に寄っても大丈夫のようです。湿地を歩いて近寄るのが嫌でなければ、ですけどね (これもアイルランドっぽいです!)。
故郷に戻って来ました! 北日本にある小アイルランドです
下北半島の先にいた野生の馬
今日は最後に、べこもち作りを体験しました。べこもちは、日本のこの地方で有名な、米粉で出来た和菓子です。この美しさを見て下さい! 出来上がった生地は、後で茹でる必要があります。私は生地を持って帰って、私の家で調理しようと思います。家に着くまで生地は、たくさんの冷凍庫を経由することになるでしょう。
べこもち作り(青が私の!)
じゃーん!!
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