洞爺湖
2000年の噴火でできた火口の一つ
今朝は朝食の後、今日のハイキングのスタート地点である洞爺駅に向かい、私と一緒にウォーキングをしてくれる少人数のグループと合流しました。そこから私達は、とても興味深くユニークな地形を散策する8kmのウォーキングへと出発しました。 実は洞爺湖温泉は、とても活発な活火山である有珠山の麓に位置しているのです。前回の噴火は、13年前の2000年だったそうです。科学者たちは今後15年から20年の間に次の噴火が起こると卵ェしています。噴火するたびに新しい火山とクレーターが作られ、例えば1940年代の噴火では標高400mの昭和新山が出現したのです。昭和新山は今でもくすぶっています。 日本で3番目に大きいカルデラ湖である洞爺湖のほとりに、温泉街が作られました。湖の真ん中には島 (中島) が幾つもあり、とても特徴的です。これらの島も、この辺りの総てのものと同様に、はるか昔に起こった火山の噴火によって形成されたのです。
洞爺湖と中島
昭和新山ー1940年代にできた新しい山
前回の噴火の名残は、今でもたくさん目にすることができます。今日のウォーキングでも噴火で影響を受けた場所をたくさん訪れました。私達は最初に、噴火の前に避難がなされた幼稚園の跡を見学しました。火山の近くには噴火で大きな被害を受けたビスケット工場もありました。消防署は皮肉なことに、土地が陥没したために地中に深く沈んでいました。私達は、今では残骸となった旧国道230号も見ましたが、本当にバラバラになっていました。直下で起こった火山活動のために、場所によっては5mも高くなっていました。
2000年の噴火で壊滅したクッキー工場
わずか13年前、ここは街の主要な道路、国道230号だった
おそらく世界で唯一の水中にある消防署
私達は登山道を上り続け、いろいろなクレーターを見学しました。その中にはまだくすぶっているものもあり、近くの地面を触ってみると、まだとても暖かいのです。また、きれいな青色をしたカルデラ湖になっている所もありました。 私は火山活動が全く起こらない国からやって来たので、近い将来に噴火がまた起こることを知りながら火山の近くに住んでいる人を見て、私はとても驚きました。そのことを人々に尋ねると、噴火していない時の火山は自分たちに素晴らしいものを与えてくれる、と口々に答えてくれました。それは、美しい湖、素晴らしい温泉、豊富な果物と野菜、といった恵みです。
2000年の噴火口ー奥の方ではいまだにガスが出ている
午後には、湖でボートに乗せてもらいました。天気は本当に最高で、湖の水はとても澄んでいました。私達がボートで近づいた中島は、離れた所から見ても分かるくらい緑で青々としていました。そして島の反対側に位置する「ポイントゼロ」という湖の興味深い場所へも行きました。この場所では、もうすぐ島になる土地が「成長中」なのです。実はこれは水中火山のことで、現在徐々に隆起してきており、もうすぐ水面に顔を出すのです。「ポイントゼロ」の水深はまだ約1mですが、私達が生きているうちに、新しい島が生まれるのです!
洞爺湖の中腹にある火山島
青々と茂る植物と青く透き通った水の美しい光景
もうすぐ島になる水面下の火山
ボートを降りた後は、果物狩りに行きました。私にとって日本の果物はとても珍しく、値段も非常に高価なので、好きなだけ食べることが出来て本当に幸せでした。火山の土のおかげで、この辺りでは果物の生産はとても大きな産業となっています。私たちは果物狩りをして (そして食べて)数時間を過ごしました。私は少なくとも一週間分の果物をゲットしました。毎日がとってもハッピーです!
一房2万円も出さずに食べられる日本のブドウ。やった!
果樹園の小さなお手伝いさんーかわいい!
|