本日、私は千葉県の銚子を周りました。銚子は4つのことで有名です。しょうゆ、お魚、せんべい、そして銚子電鉄というレトロな電車。しかも驚くことに、それがすべてつながっていたのです!
私は本日の8時ぴったりに、3人のガイドのいとちゃん、まっちゃん、かめちゃんと会いました。最初に向かったのは銚子の漁港。銚子は日本でもっとも多くの魚があがる場所ですが、訪れた2つの漁港のうち、ひとつの港はたくさんの種類の魚を、もうひとつは生のマグロを専門にしている港でした。
最初に受付の事務所で登録をしてから、様々な魚の競りの模様を見ることができました。とても面白かった!船の漁獲はこの黄色い容器のひとつに入れられ、並べられます。入札する人は、中の魚の価値を予想してそれを紙に書いて、箱に入れます。その入札額が一番高かった買取業者がお買い上げとなります。
それから二階はギャラリーとなっている新しい建物での、マグロの競りに向かいました。ほとんどのマグロがすでに売れて移動されてましたが、何匹か見ました。巨大です!
その後は、小倉醤油というしょうゆの蔵へと向かいました。通常土曜日は営業していないのですが、いとちゃんが中でのつくり方が見られるよう準備してくれていました。
しょうゆ作りの行程は手の込んだものです。炒った小麦と蒸した大豆は、麹と呼ばれる菌と一緒に混ぜられ3日間置かれます。それから塩水を麹に加えて混ぜて、このもろみとなった状態で1年かけて熟成されます。最後にもろみを搾って濾して、火入れがされてしょうゆとなります。長いですね!小倉醤油では、昔からいまだに使われている伝統的な木の樽も見ることができました。ほとんどの蔵は現在はステンレス製のものを使っているので、木の樽を使い続けるのはとてもユニーク。木の中に菌が住み、蔵独自の味を作ります。
ガイドの皆さんがしょうゆの絞り器を用意してくれていたおかげで、小倉もろみで作られた新鮮なしょうゆを味わうことができました。この出来たてのしょうゆを持って、昼食場所の鮪蔵へ行きます。ここはちょうど先ほどのマグロの漁港の通りを挟んだ場所にあります。
私たちのために用意してくれた美味しいマグロを頂きました。食べ始めたら止まりません!
銚子のしょうゆが有名なのは、漁港から運び込まれた新鮮な魚の味付けに使われるからなんですね。では、次は電車!
私たちが向かったのは仲ノ町(なかのちょう)駅で、大きなしょうゆ工場に取り囲まれるように位置しています。銚子電鉄の奥さんと駅でお会いし、この銚子電鉄線やそこを走る電車について説明してもらいました。
銚子電鉄の乗車券はすごくユニーク…厚紙のこの電車券は今ではあまり見ることが出来ません。
車両は他の路線から買われるので、その一台一台にユニークな来歴と違ったカラーがあります!最新の電車でさえ古いもので、だからこそ乗って楽しいんです!
奥さんが私たちと一緒に電車に乗って説明してくれたのは、乗車券の収入だけでは電鉄の毎年の支出を賄えないのだそうです。そこでさらに収入源を増やすために、駅でぬれせんべいを売り始めました。味付けはというと…そう、しょうゆです。このぬれせんべいが人気となり、電鉄は今も走り続けているというわけです。
犬吠駅でまっちゃんと合流し、奥さんとはお別れです。そして、次に向かったのはぬれせんべいの技術を銚子電鉄に伝授したイシガミです。
この会社の社長である石上さんが作り方を教えてくれます。
平らなせんべいが網の上に置かれて、何度も何度もひっくり返されます。
焼き上がったせんべいはしょうゆのタレ(レシピはお店秘伝)に漬けられます。こうして漬けられるから、ぬれせんべいと呼ばれるんですね。
さて、魚をしょうゆで食べて、おせんべいの味付けはしょうゆから作られて、このせんべいが銚子電鉄を支えています。つまるところ、銚子の有名なしょうゆは、地域のすべての有名な特産をつなげているんです。しょうゆがどう作られ、この地域の他の産業をどう支えているかが見られてとてもよかったです!
犬吠埼ホテルでは、美しいオーシャンビューを眺められるお風呂で少しの間リラックスできました。その後、ガイドの皆さんとまた合流して夕食へ。
夕食中、驚きのゲストがいらっしゃいました!銚子市長の越川さんと、ホテルの総支配人の梅津さんが皆さんと一緒に参加してくれたのです。嬉しい!
銚子の皆さん、素晴らしい一日をありがとうございました。新しい知識をいろいろ学びました!この体験は宝物です!
翻訳:We Love Japan Tour 事務局・中山慶