次なるHidden Beauty・隠れた魅力は、秋田県鹿角(かずの)市にある尾去沢(おさりざわ)鉱山です。日本で最古の鉱山で、国の工業化の歴史について多くを伝えてくれます。708年に始まった鉱山は、江戸時代以降まではもともと金鉱でした。その後銅が発見され、1978年まで稼働し続けました。それ以来、その歴史の興味深さと朽ちゆく廃墟が、日本海外共に観光客を惹きつけるようになりました。
最初に鉱山に着いて目に入るものは、ほとんど植物が生えてない丘に、いまだそびえ立つ巨大な煙突です。
鉱山の外側のほとんどはロープが張られ、立ち入り禁止です。なぜかは明らか…コンクリートの建物は腐っていて、見るからに安全でないからです。
外の写真を何枚か撮った後、ちょうど鉱山が開く時間に丘の上の券売所まで行きました。入場料は1000円で、10人以上ならばガイドを頼むことができます。私は自分で周りました。
800キロあるトンネルのうち、1.7キロが見学可能です。トンネルは始めはコンクリート、次に木、そして岩になります。英語の表記は中にはありませんが、チケットを買った時に、あらゆる箇所を詳細に英語で説明してくれる資料がもらえました。
入口からおよそ15分ほど進んだところには小さな神社や、ワインと酒の貯蔵庫があります。鉱山は一年を通して涼しいので、ワインや酒を熟成させるにはもってこいです。どの季節に来るにせよ、中では絶対に上着が必要です!
分かれ道のポイントでは、先をもう少し進むかどうか選ぶことができますが、もちろん行く価値ありです。というのは、色んな人形が用意されて、近代の鉱山での生活を教えてくれるからです。英語のパンフレットは、用語の説明や仕事の描写などが充実していて、ここでも役立ちました。
終わりが近づくにつれ、さらに多くの人形があり、今度は江戸時代の頃の鉱山の状況を伝えてくれます。当時の鉱山の主な産出は金で、男性も女性も共に雇われ、それもだいたいは家族で、知識が親から子に継がれていったという点が面白かったです。
1612年に徳川幕府がキリスト教を禁止した時に、この鉱山に身を隠した「隠れキリシタン」についても学びました。鉱山は冷たく湿っていて、迫害から逃れてここにやって来た人たちの苦悩がありありと感じられます。
このコーナーの後には、鉱山の最盛時の写真が何枚かありました。
そしてここからは、すごくモダンなエスカレーターでギフトショップに行けて、実際に金や石を選鉱なべで採取する体験ができます。レストランもあり、子供用の体験もできます。しかし土曜日でしたが、私が出る頃にはほとんど誰もいませんでした。
この時で鉱山に入って一時間半ほどでしたが、上着を来ていたのにかなり肌寒く感じました。それでささっと昼食を食べて、太陽の下に出ることにしました。鉱山に別れを告げた後、もっと紅葉を見れたらと思い、八幡平(はちまんたい)山に向かいました。
駐車場は異常なまでに混んでいましたが、何とか車を停めて、大沼湖のあたりを散歩しました。
後生掛(ごしょうがけ)温泉も訪れました。個人用のブースに座って蒸される「箱蒸し」でよく知られています。
最終的には、ホテル茅茹荘(ぼじょそう)に戻り、夕食前に少しゆっくりすることにしました。
本日の夕食は秋田の特産「きりたんぽ」でした。つぶしたお米を棒に巻きつけ、炙られたもので、その後は他の食材と一緒に鍋で調理されました。美味しい!
さあ、次は岩手です!
翻訳:We Love Japan Tour 事務局・中山慶